もしアドラーが上司だったらを読んで、研修生問題に思いをはせる

もしアドラーが上司だったら、をものくろさんがブログで紹介されていた。書評ブログで心を揺さぶられたのは、正直初めてだった。

今読まないといけないんじゃないかと思って、そのブログをよんですぐに、amazonで購入。翌日には届いていた。
すぐに読んだ。

読んだのだけれど、読んですごくすごく気が重くなって・・毎日ちらちらとページをめくっては・・・いいしれない気の重さと向き合っていた。
ずっとどこが気を重くさせているのかは心ではわかっていたのかもしれないけれど・・・ちゃんと認めるまで時間がかかってしまい、
今日ようやく、勇気を出して書いている。

私の気を重くしていたのは「5章 成績の悪い僕は劣っている。負けている」だ。

この章は主人公の、リョウくんが同期に負けてしょんぼりしているときに、上司のドラさんが
「君は君のままで(Being)で十分すばらしい。」といってくれる話が書かれている。
同期のツヨシくんと、自分を比べてうなだれているリョウくんに「2人とも人間として平等なんだ!素晴らしい存在なんだ!」ととても熱く語る章で、この本の流れの中でも山場の一つなんじゃないかと思う。

自分自身を考えてみるとは、会社の成績で劣っているとか、負けているという感覚はない。
というか、「もともと料理はできないし、不器用なのだから、キッチンスキルは私よりアルバイトがうまくても仕方ない。自分は自分が得意とする方でがんばればいいし、うまい人がいたらそいつの技術を私が盗むのだ!」ぐらいの感じ。
中途入社で入ったので、特に同期もおらず(唯一の同期だった関西人のおっさんは、部長とけんかしてやめていったし)、
競争相手となる人も特にいない。
店長は年も若いし社歴も下だが、この会社にアルバイトから入っているので・・経験年数は彼のほうが上だから、別に店長として着任されたからといって、どうこうというわけでもない。

包丁技術が急に神業みたくうまくなることもないけれど・・・急に1時間50人ぐらいのスナックを一人で作れるようにもならないだろうけれど、だからといって、それができない私は負け組とうなだれることはない。努力はしているし、フロアやお客様対応に自信を思って日々ベストをつくしているし、そういう自分もOK。

プライベートには5章が当てはまるけれど(結婚してないし・・・子供もいないし・・・という古来の負け組意識に苛まれることはある)、
でも私の心を波立たせたのは、職場での私だった。

じゃあ、なんで5章なのか・・・。

それはもうここに何回も書いた・・・研修生についての問題だ。
明日でたぶん今度こそ卒業していく(というかもう時間がない)はずの研修生は・・最後の最後まで意味不明だった。
突然脈略のない話を放り込んで来たり、あれほど指導したのにとんちんかんなメモをだしてきたり・・・
誰にもいわずに休憩に行ったり(なんでいくかな!と怒ったら、めっちゃ笑顔でそうでしたね!といわれた)、
今日も明日の卒業試験第2回目に向けて、あれはちゃんとやったのか?なんでやれなかったのか?いや、今更なんでそんなことを?みたいな
やりとりを3時間ぐらいしたのだけれど・・・。

私は・・・この研修生を「人として素晴らしい」と受容したことがあっただろうか?ということに、5章で我に返ってしまった。
仕事だから「能力」をのばして、そこで評価をしていくのだろうけれど、研修生の「能力」だけでその人の価値をはかってばかりいたのではないだろうか。

お前はそれほどまでにえらいのか、目の前にいる一人の人間を、たかだか一つの仕事という側面でしか見なくていいのか?
もしかして、そういうお前の態度が、目の前の人の「能力」を発揮させなくなっているんじゃないのか。
その人が包丁が下手だろうと、ソフトクリームが全然上手にならなくても、メモがとれなくても、その人は変わりなくすばらしいんだよ・・・って思えるのか?思えないだろ?むしろ下にみてるんじゃないのか?
くらいついてくるしかない人間を仕事ができないことを理由に踏みにじってないか?
というか踏みにじって自分を上におくことでしか、自分の存在価値を満たしてないか?それがお前自身のレベルなんじゃないのか?

5章を読んで、自分の頭の中でそういう声がぐわんぐわんこだましている。
こだましたまま、最後の研修生との日は終わった(と思う・・・たぶん・・明後日出勤したら普通にいたりして)

本来の5章は、自分の「機能価値」と「存在価値」の話だ。

お互いが平等で、素晴らしい存在なんだ!というのを本で読んで、そうなんだよな、と思うのは簡単だ。
現に私もそう思ってさっと読み進めた。
でも実際はどうなんだろう。ちっともやれてない。やれてないのに、育たないなんて・・・おこがましいと思わないか?
という自分も、受け入れられるだろうか。

あぁ・・・終わらなくなりそうなので、ここで強制的にやめようと思う。
実は第4章についても、最近はっと気づくことがあったので・・・また書こうと思う。

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蒼(あおい)

蒼(あおい)

【真夜中のブロガー】 ●小さいころから自分が書いた文章で生きていきたいと思う会社員(接客業10年以上) ●実生活では本当の自分をだせず、ネット弁慶だったことから、大好きなblogで当時のファン友達を失うという大失敗を経て、それでもなお、文章で自分を表現すること、人に喜んでもらえるようなものを書きたいと挑戦中!! ●接客業を通しての仕事観、日々の雑感などを中心にほぼ毎日更新中。 ●夢は小さいころから変わらず本を出すこと!「何か語らないときっと後悔する」っていうサブタイトル通り、時代に爪痕を残せる人間になります!よろしくお願いします!! twitter:@yazumi_aoi