THIS IS IT[何度も繰り返し見る映画]

マイケル・ジャクソンは好きではなかった。
私が彼を知った時は、スキャンダルにつぐスキャンダルのニュースしかない時代だったからだ。
すごい人なのだ、と語る人がいても、さっぱりわからなかった。
なにしろ、歌って踊るところは見たことがない。
ジャクソン5のマイケルと、ワイドショーに出ているマイケル・ジャクソンが同一人物だと理解できなかった。

マイケル・ジャクソンがすごいかもしれない、と知ったのは彼が死んでからだった。
大ヒットした「THIS IS IT」を見に行った。
あまりに話題になるから、一度見に行ったほうがいいんじゃないかと思った。
公開からずいぶん経った平日の昼間にいった。
満席だった。

「なんかよくわからんが、一応見た」と思った1回目

映画でかかる有名といわれる曲も、実はほとんど知らなかった。
「スリラー」と「ビリー・ジーン」という超を何十回か書きたいほど有名な曲しか知らなかった。

正直に言うと、一度映画館で見た時は「なんかよくわからんが、まぁ、一応見た。」という気持ちだった。
確かになんかすごいものをみたが、たぶん曲もわからないし、マイケル・ジャクソンにも思い入れもないし。
感動するには何かが足りなかった。

そんな感想を胸に、帰ろうとしたところひとつの席に目が留まった。
主婦のグループが4人ぐらいで見に来ていた。
その中の一人が泣いていたのだ。しかも、号泣。
仲間の人たちが、慰めている。

え、この映画って泣くものなの?!
映画よりも強い衝撃が私を襲った。

そしてなんだか、とてつもなくもったいないことをした気になった。

話題になってるし、まぁ、見とくか、ぐらいの斜め上ぐらいかの目線で見ていたのは事実だ。
ダンサーの人ってすごいなぁ・・・とか、
ライブステージ作るのって大変だなぁとか、漠然とした気持ちで見ていた私。

かたや号泣する主婦さん。

淡々と見ていた自分がもったいない気がした。

当時の感想が、昔のブログにあった。

マイケル・ジャクソンの姿に圧倒された2回目

泣くほど感動するポイントがあるに違いない、と1週間後見に行った。

今度は真剣にみた。
見終わったほど、泣きはしなかった。

ただ、今度は圧倒された。

何回かマイケル・ジャクソンも含めてリハーサルをするところがある。
そのシーンで釘付けになった。

ダンサーは常に120%本気でリハーサルから踊っている。
常に実力をださないと彼らに居場所はない。
そういうのがプロの世界なのだと感じさせる気迫がある。

対して中心で踊るマイケル・ジャクソン。
全力ではないはずだ。
年齢も50歳だったはず。
流して踊っているんだろうなぁ、と感じる。
でもその姿が、周りの20代、30代のダンサーに何一つ劣らない。
というか、流しているだけなのに強烈な存在感がある。

LIVEでMAXで踊るマイケル・ジャクソンは、もっともっとすごかったに違いない。
見ることが叶わなかったことが、もったいなくてしょうがない。
そんな気持ちになった。

ただ、マイケル・ジャクソンがあの時亡くならなかったら私はそれを知ることがなかった。

生きてなければ見ることができないが、
生きていたら知ることもなかった。

矛盾している。

DVDも買って、今でも落ち込んでいるときに繰り返し見る映画だ。
マイケル・ジャクソンの姿だけでなく、オーディションに合格するまでのダンサーの姿も今は大好きだ。

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蒼(あおい)

蒼(あおい)

【真夜中のブロガー】 ●小さいころから自分が書いた文章で生きていきたいと思う会社員(接客業10年以上) ●実生活では本当の自分をだせず、ネット弁慶だったことから、大好きなblogで当時のファン友達を失うという大失敗を経て、それでもなお、文章で自分を表現すること、人に喜んでもらえるようなものを書きたいと挑戦中!! ●接客業を通しての仕事観、日々の雑感などを中心にほぼ毎日更新中。 ●夢は小さいころから変わらず本を出すこと!「何か語らないときっと後悔する」っていうサブタイトル通り、時代に爪痕を残せる人間になります!よろしくお願いします!! twitter:@yazumi_aoi