私には武器がない。
と常々思っている。
もう会社員は嫌だわ~と心の中の欲求を思い出して、やめた訳だけど。
私には、武器がない。
あ、退職届を出した時に、「この会社にいれば自分の名前で生きていく武器が手に入るのに」といわれたのを思い出した。
私の周りにいる人を見ると、それぞれにちゃんと武器がある。
本人に聞いたら「そんなわけないでしょ!」といわれるかもしれないけど。
これまでの仕事をさらに進化させている人、
もともと好きなことに才能があるように見える人、
物を作って売ることができる人、
好きなことを信じてつきつめられる人
人望があって人がたくさん集まってくる人
あぁ、私には何もない。
何もないのよぉぉぉぉ、と頭をかきむしって叫びたくなる。
効果音とか派手につけて、暗闇の舞台にスポットライト、真ん中で仁王立ち。
そんなシチュエーションが似合いそうな絶望感だ。
武器がないなら、かけあわせていくのが今流!という言葉を追いかけようにも、
「え、かけあわせってなんですか、私の何と何を?!」
という別の絶望よ、こんにちは。
そういう時に大概頭をよぎるのが、母方の叔母が娘に語ったという一言。
「趣味は実益を兼ねていないといけない!!」
当時、趣味が読書であった小学5年生の私にはガツンとショックを受けた。
実益を兼ねた趣味。
料理、裁縫、何か物が作れるもの、何一つ好きではない。
っていうか不器用が服を着て歩いている私のどこに。
そんなの無理よぉぉぉ!!
なので、知りたいんですね、強み。
誰にも勝てるような強み。
強みと強みの掛け合わせ。
昔は「あなたはこれが強みよ、さぁ、やってごらんなさい!」と決めてもらいたかった。
自分が信じられないから、誰かが決めてくれたら間違いないだろうと思った。
でも決められると「そんなことないんです、私に人より優れていることなんてとてもとても。」といって否定した。
めんどくさい人間である。
今はそういうわけではない。
自分で見つけに行きたい。
既に持っているじゃないの、となるかもしれないし、
新しく見つけるかもしれないし。
それはわからないんだけど。
私には武器がない。
今はまだ。