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久しぶりに小説を読みたくなって、本屋さんで手に取ったのが不連続の世界 (幻冬舎文庫)という本だ。

書評は苦手なので、読書の記録として書いてみたいと思う。

不連続の世界 感想

私は怪談が苦手だ。
どういう理由かわからないけれど、何かがあるとか、起きているとか、そういうのが本当に怖い。
例えば、カメラ一台で廃墟に入ったら、何か得体のしれないものに襲われて一人ずつ死んでいくとか。
例えば、顔をあげたらいつもうつろな目をしている子供が立っているとか。
だから、基本的にそういうものには近づかないことにしている。

でも、何事にも例外はある。
私にとって、恩田陸(敬称略)という作家はそういう存在だ。

恩田陸は私にとって全くわからない存在である。
多作だし、作風も様々だし。
現代が舞台ということもあれば、SFのような場合もあるし。
私を感動のあまり号泣させる作品もあれば、読んでいて背筋なにか寒くなるような気持になったりする作品もある。

今回読んだ本、「不連続の世界」は後者にあたる。
文庫版の背表紙には「トラベル・ミステリー」と書いてあった。
主人公が旅先でなぞに出会う、というのが基本ストーリー。
そういう短編が5本入っている。

特に一番ぞっとしたのがその中の一編、「悪魔を憐れむ歌」。
その歌を聴くと死にたくなる、という歌があるらしいという噂を求めて旅が始まる。
そういうミステリーを追い求めるなら大丈夫そう、とちょっと安心して読み進めると、だんだん雲行きが怪しくなってくる。
誰が歌っていそうなのか、とか最初にこちらが想定した謎が物語の早い段階で解き明かされる

私はこの話をお風呂で読んでいたのですが、なんだかせまい密室で読んでいるのが苦しくなってきました(苦笑)
終わるころには、「やられた・・・」という思いでいっぱい。
うわ~~って身震いしました。

人の中には深くて暗い部分がある。
本とはいえあまり出会いたくないぐらい、ぎくっとさせられる。
それを気づかせる過程が、恩田陸の作品の怖いところだ。
気が付いたら、もう引き返せないところまで来てしまっている。
今やめてしまったら結末はわからないから、読むのをやめたくはない。
でも、読み進めたら、もっと怖いところまで踏み込んでしまいそう。

そこまでいって、抜け出せなくなったことに気づかされる。

恩田陸作品は、とても怖い。
それはわかっている。
なのに、読んだことがない作品があるとついつい気になってしまう。
今回も怖いのかしら、実は感動するのかしら?と手を伸ばしてしまう。

今日紹介した本はこちら▼

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この記事を書いた人

蒼(あおい)

蒼(あおい)

【灯台ブロガー】
●接客業を11年半やって、2018年5月31日で会社員を卒業しました!
●かつての私のように人生って暗闇だよねって思っている人に、灯台のように、北極星のように、そっと道を照らしてあげられる文章を書いて生きていきたい。

twitter:@yazumi_aoi

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