摩天楼を創ろうとしたら、命が見えたんだ
摩天楼を創ろう、といいだしたのは誰だろう。
天に上って神様を超えようと、最初に思ったのは誰だろう。
神にもなれる!と人は日々、高く高く創っていったのだろう。
でも途中からきっと、神様なんてどうでもよくなったんじゃないか。
高くなればなるほど、遠くなっていく地上の灯り。
その灯りの下に集う、それは人生の灯り。
ここで果てが見えない天を仰ぐことと、地上で愛するものと人生を歩むこと。
あの灯りに帰りたい、
あの命の中に帰りたい、
1人ずつ、また1人ずつ、創り手は姿を消していくだろう。
それでも最後まで創ろうとする人はきっといて。
彼はどちらを見ていたんだろう。
天を見上げ続けたのか、
それとも
「摩天楼を創ろうとしたら、命が見えたんだ」
天に一番近い場所には、このメッセージが刻まれているという。
あとがき
高いビルは好きです。
未来都市のよう。
ルパン三世の「くたばれ!ノストラダムス」で超高層ビルがでてくる。
ビルの中に街がひとつできあがっていて、オリンピックだってできるビル。
夢があって高いビルや展望台は好きなのに、タワーオブテラーで一度、垂直落下パニックになってからは怖くなってしまった。
エレベーターで外が見えるタイプは、ほんとに苦手。
降りる時は多少足が震える。
スカイツリーぐらい高くなると、地上に自分がいたとは思えなかった。
ミニチュアカーが走っていて、地面は建物で埋め尽くされている、箱庭のようだった。
自分はどこへ来てしまったのだろう、地上には人がいるんだろうか?
そんなことを思ったのを、思い出しました。
こちらのお写真は、空気感フォトグラファーの花村貴史さんのお写真です。
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