目標がたてられない人間である。
会社員だったころ一番困った質問は「3年後にはどうなっていたいですか?」というもの。
そういう時はいつも「未来のことなんて誰にも分らないのに、なんで聞くんだろう?」と思っていた。
今、目の前の仕事を一生懸命やっているのに、なんでそこは評価されないんだろうと。
それが最近ようやくわかった。
未来が見える人じゃない自分を責めなくてもいい。
目指す目標がないことを責めなくてもいい。
私はこれまで通り、目の前のことを一生懸命、誠実にやっていく。
未来のことを考えられない人は、生きてちゃいけないと思っていた。
私は未来のことを考えられないことを、ものすごくコンプレックスに思っていた。
逆算手帳を買ってみたものの、全然ワクワクしないので使いこなせなかったり。
「こういう未来を目指してるから、その道筋がわかるから、歩いていくだけ」というような人に出会うたびに、生命の危険を感じていた。
大げさではなく、未来のことが考えられるのが普通だと思っていたので、それができない自分は死ぬんじゃないか、と思っていた。
その昔、会社のキャリア面談があった。
日々の積み重ねがすべての私も、体調が結構ぎりぎりでつらい季節だった。
だから思わず、上司との面談の時に
「私、未来のことなんて考えられません。どうなってるかなんてわからないし。とにかく生活費のために働いているんです!」
といったことがある。
その時に上司が心底憐れんだ顔をして「・・・だったら、バイトか派遣で生きたらいいんじゃない?」って一言。
シフトに穴もあけず、むしろ終わらない仕事や、スタッフのやりたい仕事のフォローなんかもめちゃくちゃやっていた時期だった。
でも、そんなことは全く評価されずに終わった。
あの面談を私は・・正直今も忘れない。
どれほど今の仕事を頑張ってやっても、未来の目標がないだけで評価されないんだ!ということは、心にぐさりと突き刺さった。
それから遠くの未来への目標を考えてみたり、一応設定して頑張ってみたりした。
でも、続かなかった。
全然楽しくないし、つらいだけだった。
だから、私はなにかの欠陥人間だと思っていた。
「目標」がない私って、もしかして死ぬんじゃない?!
ある日、たまたまなのだけれど、私のFacebookのタイムラインが「目標達成」系のものが連続で流れてきた。
目標達成のためにどうするのか、問題点書いてみた
目標を達成するために、自分の日々のログをとってみる
目標達成のために、この手法をやっていく
とかとか。
ちょうど私はその頃、「どうして私は目標を立てられないんだろう?」って悶々としていた時だった。
久しぶりに、「目標」と書かれている記事に傷ついたり、怒ったり、絶望したり、した。
コーチに相談して「目標達成できる人は、それほど多くはない」という情報を教えてもらって、少し気が楽になった。
でも、それでもだ。
フリーになって、目標がないって、イコール「私このまま、死ぬんじゃない?!」という恐れが消えなかった。
いや、正直もっと前からこういう恐怖には出会っていた。
やぎぺーさんのツイートに出会って、肩の力が抜けて目の前が拓けた
「目標」というよくわからないものにからめとられて、鬱々としていた時、やぎぺーさんのツイートに出会った。
【適応性】の人が、目標を立てられないことが悩んでいることに多い。
けれど、目標に向かって一直線に向かうことは適応性の人には出来ないので頑張る必要ないよ。今、今、今、の積み重ねで成長していく人だから。
まずはこれまで積み上げてきたものを確認してみる。
どう?それで大丈夫じゃない?— 才能研究家やぎぺー (@yagijimpei) 2018年7月8日
二度見した。
え、「適応性」ってできないの?!
「適応性」が上位5つ入る私。
「出来ないので頑張る必要ないよ。」
という言葉に、肩の力がすっとぬけた。
積み重ねで成長していう人、それはまさに私の事だった。
あぁ、それでいいんだ。
今積み重ねて、また、積み重ねて、でいいんだ。
ストレングスファインダーに出会って、「未来志向」「戦略性」「目標志向」「達成欲」などが強みではないとわかっていたのに、
それでもつい、昔のあの憐れんだ目をされた痛みに引きずられていた。
こういうことをしたいから、こんなことをやってみる、
そういうことの繰り返しを積み重ねていけばいいのだ。
振り返ったら、ちゃんと私には積み上げてきたものが残ってきたのだから。
だから、これからも目の前のことをひたすら誠実にやるべし!!!