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「お金ってすごい勢いで動いているんだなぁ~」
という思いを抱くのは、実は仕事をしている時ではない。
仕事帰りに地下街を抜けて駅に向かう時だ。
ターミナル駅直結のその地下街は、アパレル、飲食、お惣菜屋、雑貨、カフェと多種多様。
平日だろうが、週末だろうが、びっくりするぐらい人がいるのだ。
朝だろうが、昼だろうが、夕方だろうが。

当たり前だけれど、「お買い物」というのはお金が動く。
買う人がお金を払い、売る人が対価を渡す。
1回1回のお会計金額はお店によって違うだろうけれど、それでもお金は動いている。
それが何十店舗の規模で行われている。
現金だけじゃなくて、クレジットカードも電子マネーもあって。

ターミナル駅だもの、人が電車を乗り降りするあの一瞬の「ぴっ」っていう瞬間にもお金は動いている。
「ぴっ」っていうコンマ何秒かで、お金が動いているのもおもしろい。

私の小さいころは、まだ駅員さんが切符を切っていた。
あのカチンカチンっていう音は好きだった。
職人技だった。

自動改札機が目の前に現れたのは、小学生の頃だったと思う。
パスネットと、バスカードを持つようになったころ、周りの友達が携帯を持ち始めた。
実家が私鉄沿いにあったから、学生定期の間は、ずっと磁気タイプだった。

それでもその頃から「行先までいくらかかるか、なんて見上げなくなったなぁ」と思っていた。
電車でもバスでも、「行先の駅名をチェックして、お金を出して」ということはなくなっていた。
それでも当時は、パスネットと、バスカードと、SUICAとなんて、何枚も持ち歩いていた。

でも今は、iPhone1台。
しかもお金も気にすることはない。
オートチャージにしているので、一定の金額が常にチャージされる。

もう駅で行先をみることはなくなった。
それもiPhoneでみる。
なにもかもが、手元で解決されていく。
外国では、手にicチップを埋め込んで、手をかざすだけでよくなっていると、ニュースでみた。
もはや端末すらいらなくなる時代が目の前にやってくる。

今日は地下街を抜け、駅に向かって歩きながら、なんだかちょっとだけせつない気持ちになった。

それは私が、高速でカチンカチンってならされていた切符を切る音を知っているからだろうか。

いずれはそういう音もなくなる気がする。
無音でお金だけが静かに、でも激流のように流れていくのだろうか。

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この記事を書いた人

蒼(あおい)

蒼(あおい)

【灯台ブロガー】
●接客業を11年半やって、2018年5月31日で会社員を卒業しました!
●かつての私のように人生って暗闇だよねって思っている人に、灯台のように、北極星のように、そっと道を照らしてあげられる文章を書いて生きていきたい。

twitter:@yazumi_aoi

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