職業柄なんでしょうか。
ストレングスファインダーで「調和性」を上位に持っているからなんでしょうか。
私は、何かを伝える時「ズケズケと物を言う人」が嫌いです。
「なんとかならないの?」
「考えたらわかることじゃん、馬鹿じゃないの?」
みたいないい方をする人を、昔は基本的に敵だと思っていたぐらい。
「相手がどうしてそうやってるのか、考えてから物をいえ!!」
「想像力ないのか、お前は!!」
そういう人には、心中でこう罵って、感情は絶対零度、厚さ数メートルの心の壁を作って接していました。
正直今でもこういう話し方、文章での伝え方をする人は好きではない。
でも、最近ようやく認識したことがある。
そういう人は、意外にも他の人から愛されて、頼りにされているのだ。
ズケズケと物を言う人が好まれる。
そういう世界もある。
ズケズケと物を言って傷つけてくる先輩に、殺意を感じるぐらい嫌いだった
人生で一番苦手で、心療内科に通うほど追い詰められた職場の先輩が、まさにこういうタイプの人だった。
当時その職場自体にもなじめていなくて、おびえて働いていた。
「あのさあ、蒼のためを思って言ってるんだけどさ」という前置きとともに、一番痛いところをズケズケとついてくる。
ワールドカップの季節だったか、シフトがありえないほどしっちゃかめっちゃかに組まれて、驚いたことがあった。
その先輩はしれっと
「私、W杯見るために今までシフトの希望、黙って我慢してたから、今月くらいいいでしょ?」
と言い放った。
「いや、いつも希望を出すと文句言ってたじゃないですか!!」という言葉を飲み込む。
いいたいことは何でもいい、人が傷つこうが「あんたが悪い」「あんたが直せ!」とズケズケとものをいってきた。
口も悪く、クレーマーのお客さんの電話を切ったあと「あのババア、死ね!」と平気でいう人だった。
その先輩に「私繊細だから、満員電車とかパニックになるからだめなんだよね。」と言われたときは、殺意を感じたぐらいだ。
(当時私は病んでいて、各駅停車以外に乗れなかった。)
私にとっては恐怖の対象で、死ぬほど嫌いな人だった。
でも、不思議なほど先輩は、スタッフに好かれていた。
冷静になって思い返してみると、その先輩には建前がなかった。
上司だろうと、同僚の社員だろうと、部下だろうと、お客さんだろうと、表と裏でいっていることが違う、というところを見たことがない。
誰に対しても悪態をつく、毒舌でいく、というところはあったが、よいと思ったことは、評価していた。
他の社員が眉を顰めるような勤務態度のバイトも、アメとムチで見事に使いこなしていた。
スタッフにも好かれていて、輪の中心にいるのをよく見かけた。
ご飯にもよく連れて行っていた。
裏表がない人は好かれる。
嘘がないから。
私は先輩の言葉に傷つきながらも、「いい人なんだろうけどなぁ」と何とか好きになろうとしていた。
でも、無理でした。
どれほど好きになろうとしても、受け入れられませんでした。
受け入れられなくてもいい。だけど、嫌わない。
受け入れられないせいか、その先輩にそっくりなタイプの人がよく現れます。
今月も2人出会いました・・・。
でもその2人とも、すごく好かれてるんですよね。
笑顔でその人と話す人がたくさんいるんです、私はそれを一歩離れたところから見ている。
嫌いな人が繰り返し現れると、つらいですよね。
しかも自分に近い位置で現れると、余計にね。
でも、私は無理に近づいたり、好きになろうとするのはやめました。
受け入れられなくてもいい。
だけど、嫌わない。
私はそっち側を好きになる人じゃないんです。
単純に私と世界が違うだけですよね。
嫌いではない、ぐらいの距離感でいましょう。
そういう感じです。
それでだいぶ楽になりました。
出会った瞬間は「またこういう人きたかっ!」って体は強張るけどね。
ちなみに文章でズケズケ書く人は・・・まだ嫌いです。
文章で悪いことを伝える時に、ストレートに書く人はいまだに嫌いです。
だって、その人がどのテンションでいってるかわからないから。
「この○○、なんとかなりませんか?」
というメッセージをもらったとする。
その時に
「もっとよくなると思うんですよ」という柔らかい提案なのか、
「こんなんもわかんねぇのか、このクズ野郎!」という罵倒なのか、
わからないのです。
私は事実しか書かないで、相手の思いが伝わってこない文章は嫌いです。
特に悪いことや、問題点を書いているとき。
でも世の中には
「事実が大事で、感情とかいる?」
「相手の気持ちとかよりも、改善が大事じゃない?」
っていう人もいるんだと、最近ようやく理解してきました。
嫌いにならない、受け入れないだけ。
ズケズケ系の文章を・・早くそう思える心境になりたい。
最近、思うことがいろいろあって、改めてこの本を読み直してます。
パフェネコ・・・すごく心が救われています。