ブログの文体は難しい。
レポートや報告書を書くようなものでもない。
かといって、カフェでおしゃべりするようなラフさでも伝わらない。
微妙なブログの文体がある。
でもそれは万人共通というわけではないと思う。
そこが、その人の色、ということなんだろう。
今日は私の大好きなブログを紹介しながら、その人の文体について感じることを書いてみようと思う。
文体が大好きなブログ3選
1,「自分の心を殺してはいけない」しずかみちこさん
あまりにも素晴らしすぎて、嫉妬すらできないのがしずかさんのブログだ。
食、野球、ストレングスファインダーと幅広いのだけれど、全てにぐっと心をつかまれる。
なんというのだろうか。
もう「ぐっと心をつかまれる」以外の表現が見つからない。
私はしずかさんの愛してやまない野球には、まるで門外漢。
正直・・面白いと思ったことが人生で一度もない。
にもかかわらず、しずかさんの野球の記事を読んで涙を浮かべることがよくある。
先日更新された小野谷栄一さんの引退に関する記事▼
昼仕事の合間に休憩室で読んで、まさか泣くとは思わなかった。
だって、大変失礼ながら全然存じ上げない。
野球選手をほぼ誰も知らない。いま現役の人で知っている人は皆無である。
にもかかわらず、この小野谷選手の野球人生を紹介されて泣くのである。
その人の辛さを思い、その人と関わってきた監督を思い、チームメイトを思うと、胸が熱くなった。
しずかさんには、圧倒的な世界がある。
一度も交わることのない私と、野球の世界をやすやすとつなげてしまうだけの世界が。
2,「ファーストクラスで月へ行く」末光 咲織さん
さおりちゃんは、私と同じ時期に立花岳志さんのブログ塾、B塾にかよっていた同期生だ。
平日と休日というコースが違って、当時はあったことがなかった。
初めて読んだときは衝撃だった。
日常を繊細に切り取る文章。
同じ日常を過ごしたとして、こんなふうに文章を書けない。
嫉妬に狂いました。
重すぎることもなく、軽すぎることもない、絶妙な「さおり調」。
それを手にすることはもう諦めたけれど、今でも憧れています。
さおりちゃんのブログは、夜寝る前に、一息つきながら読みたい。
もしくはお風呂に入りながら。
心をリラックスさせてくれるブログです。
3,Kozmik Lodge@人生の一時停泊所 さとうよしをさん
よっちゃんのブログは別次元だ。
時々読んでいて、頭が破裂しそうになることがある。
よっちゃんのブログは見出しが襲ってくる。
最初は面食らうんだが、それが快感になる。
どMの気分になる。
よっちゃんのブログはどこに向かうかわからない。
なんかよくわからんが、読んでしまう。
よっちゃんのブログは感覚的だ。
感覚を文章で表現することができることを、よっちゃんのブログで知った。
よっちゃんは言葉の魔術師だ。
いや、本当に魔術師かもしれん。
そう信じてしまう。
心の内面を、こんなに詳細に書ける人を、私は知らない。
一面を切り取るんじゃなくて、全部書ける。
真似したいとか、うらやましいとか、ではない。
別次元なのだ、とにかく。
おまけ:私のブログには、文体の統一感がない
3人の素晴らしいブログを紹介したので、最後に自分のブログついて。
私のブログはなんなのか、と言う質問があったら。
「私です」としか答えられない。
文体が統一されているかどうかも、ちょっとわからない。
「ですます」で書くときもあれば、今日のように「である」形式で書くこともある。
ハイブリッドするときもある。(国語的にはNGのはずだ)
その時の頭の中次第だ。
頭の中で「~ですよね、そう思いませんか?」と思考すればそのように書く。
「~ではないのか。そうとしか思えない!」となればそのまま書く。
私のブログの文体が好きだ、というのはそれほどいないのではないか・・と思っている。
だって統一感ないし。
だから、憧れるんだろうな~、3人のブログに。

もしも、もしも、まだ読んだことがなければ、ぜひ読んでください!