天の邪鬼な性分である。
みんなが一斉に褒めちぎったりするものからは、常に距離をおいている。
やるぞ~~!!ってみんなが右へ走っていったら、私はそれをただ、見ている。
いつもそういう感じで生きている。
誰かと一緒にそれをわかちあえたら、と思うのだけれど。
興味が無いものは、興味がない。
好きなものは好きだが、それ以外には興味はない。
白いものは白だし、黒いものは黒だし。
私の心の中に、グレーゾーンはないのかもしれない。
熱狂に背を向けている人生だ
「もののけ姫」がすばらしい!!と誰もが目の色を変えて語っていた時代があった。
友達だけではなく、そういうものに食いつきそうもない人にまで熱弁を振るわれた。
私はそれほど興味がなかった。
焼け石に水ってこういうことをいうのだろうか。
私はこの年になるまで、まだ「もののけ姫」を見たことがない。
ハリーポッターが熱狂的に流行ったとき。
あまりに全員読んでいて、いつも私のあとにそういうものに手を出す弟が、今回は先に手をだした。
その時は3巻ぐらいまで読んでは見たものの、どうにも入り込めなくて途中から全く読まなくなった。
読まなくなったのに、バイト先で予約を必死にとって、当日は朝から店頭販売もした。
USJでは、ハリーポッターの知識がいまいち普通でも、楽しめた。
職場で「コード・ブルーを見てない人なんて日本にいるんですか?」とというぐらい、みんなが盛り上がっていた。
その時、私は一話たりとも見ていなかった。
「蒼さんって、何が楽しいと思って生きているんですか?」
といわれて、その時深く傷ついたので絶対にこのドラマを見ることはないと思う。
スポーツもほとんど見ないので、野球、バレーボール、フィギュアスケート、何にも興味がない。
節目の大会でたまたま時間があったら見ることもあるけれど、世の中の人がなぜ熱狂するのか未だにわからないところがある。
周りの熱狂の中、静かに佇んでいることに引け目を感じる
こういうことを書くと、「人生損している!」とよくいわれる。
「何が楽しいと思って生きているんですか?」といわれるくらいだから、不思議に思う人は本当に不思議らしい。
異次元の人みたいに見えるらしいんですよ。
天の邪鬼に生まれついただけ。
自分の中の白を黒にできないだけ。
私みたいに思う人はいないのだろうか。
周りの熱狂の中、静かに佇んでいることに引け目を感じる人はいないのだろうか。
時々孤独になる。
孤独でいいと思っているのに。
そう思っていることすら、孤独に感じてしまう。
そういう夜もたまにある