10月から別の書店で勤務しています。
レジだけではなく担当を持つことになりました。
また駅直結の巨大店からショッピングモールの中と変わったことで、売れる本も一気に変わりました。
決して小さいお店ではないのですが、ファミリー層が強くて尖った本に出会うこともなくなりました。
レジに入る時間も短くなったので、自分の担当している分野との本ばかりで偏っています。
しかし、それでも言いたい。
本屋のレジで面白いのはやはり、「本との出会い」。
絶対に自分が手に取らないものとの、接点はやはりおもしろいです。
これまでの書店では売り場が異なっていたため出会わなかった、児童書、学習参考書、コミック。
そういう全てに疎いので、毎回興味深く見ています。
今日もいろんな本と出会いました。
今日気になった3冊
眠れなくなるほど面白い 図解 微分積分 大上丈彦監修
算数にはじまり、数学まで。
一度も好きになったことがありません。
国語も好きではなかったのに、文系街道を歩んでいました。
そんな私の高校は不思議なところで、高校3年生で必修の科目がありました。
日本史と、数学Ⅲ。
受験に集中したいまさにその1年間、文系にも理系にも優しくない学校でした。
そもそも文系コース、理系コースという選択肢がない学校でした。
数学Ⅲで確かやったと思うんですよ、たぶん積分。
いや微分?
どっちをやったかどうかは覚えてないけれど、どちらかやりました(笑)
とにかく、さっぱり理解できなかったことだけを覚えています。
先生がどういう概念を話していて、それを表す数式の説明をされているのか理解できない。
まぁ、算数のときから理解できないことが多かったので、ただポカ~ンとしている間に授業が進んでいく。
高校3年生の必修科目・・・テスト勉強が辛かった。
算数、数学、物理、化学、今でもわからないことがたくさんあります。
「これを知ることで私の人生の何が変わるんだろう?」
って思ったことだけを覚えています。
そんなことよりも、もっとやりたいことがあるのに無駄だな、この時間って思っていました。
今はちょっと違って「わかったら楽しいだろうな」と思います。
知らないことを知ることが楽しいって、どうして大人になると思うんでしょうか。
若い頃は、時間が無限にあるように思うからかな。
わたしの塗り絵BOOK 憧れのお部屋 井田千秋
まだ塗り絵ブームがあるんだということを、私は今月に入るまで知りませんでした。
っていうか、塗り絵とかすんの、みんな?!
ぐらいの驚きで、売り場を見に行ったら、スクラッチアートも含めて大量の塗り絵があって、クラクラとめまいがしました。
「絵」という文字にすら抵抗があるぐらいな私。
そのせいか、美術館とかも人の倍ぐらいのスピードで見終えてしまいます。
人物画とかすごく苦手だし、淡い色調の絵も苦手。
抽象画、風景画も好きではない。
だからといって、日本画が好きなわけでもない。
心に刺さる絵はいつも、夜の枯れ木とか、夜桜、とか。
荒涼としていたり、死の匂いを感じる絵ばかり。
この塗り絵は2016年に出た本なのですが、よく売れます。
優しくてかわいいイラストを塗る。
そこにワクワクする女性がたくさんいるのでしょう。
いろんなイメージの女の子のお部屋がたくさんのっています。
小さい頃、こんなお家に住みたいなという絵を描いた経験は誰にもであるのではないでしょうか。
自分の好きな色で統一したり、夢がたくさんわいてくるのかな。
大人になっても私達はまだ、そういう夢を見たいんだろうな、と思います。
自叙伝ジャン=リュック ピカード ジャン リュック ピカード
この本が入荷されてきたとき「え、ピカード艦長じゃん!」ってテンションをあげて、周りから浮きました。
「・・・いろんなことご存知なんですね。」っていう言葉の裏が怖いよ。
スタートレックって・・・私の世代だとリブート版しかないですもんねぇ。
かく言う私もそこから入って、ケーブルテレビで「新スタートレック」を知ったの。
ちなみに、相方は大学時代にテレビで普通に吹き替え版を見ていて、詳しかったし、映画版を借りてきてくれたよ。
しかし、自叙伝ってどういう設定?
一瞬演じていた、パトリック・スチュワートさんの本かと思った。
しかしどこをどう開いても「ピカード艦長」の自叙伝なんだよ。
エンタープライズ号の話とか、ボーグと同化したとか。
あきらかにガチのピカード艦長の自叙伝だった。
興味はあったけれど、固有名詞だけでキャラクターが浮かぶほどの「トレッキー」ではない。
そうなると、読んでも理解できるかわからない・・・。
ということで、そっと見守っているんだけれど、売れるかな。
楽しみだな。
ところで・・・ピカード艦長って2305年生まれなんだけどな(笑)
今日はこのへんで。