書店で働くようになりました。
先月まではアルバイトをしていたので、レジだけをひたすら打っていましたが、今回の職場は担当を持っています。
ですので、必然的に売り場に出ている時間が大半で、お客様に問い合わせを受けることがよくあります。
しかし・・・ときに問い合わせとは、名探偵ばりの推理力を要求されることがあります。
名探偵求む。
そんな気持ちになります。
最近、蒼が途方に暮れた問い合わせベスト3
3位 あそこの棚にあったやつは?
場所だけ覚えている人、意外に多いです。
「前回来たときにあそこにあった、なんか表紙に女の人がいて~、人生がんばってこ~みたいな感じの本」
もちろん日々本屋で働いてるんだから、先日まで何があったか覚えてなさい!というお叱りもあるでしょう。
あるでしょうが、毎日かなりの商品が入ってきます。
そのたびに「新刊は目立たせよう」「この本は売れ筋だから。」と工夫しています。
ときに売り切れるときもありますし、売れないからすぐにひっそりとしまわれてしまう本もいます。
平台の上、棚の中、毎日毎日変化します。
あと、いうならお客様が言う「前回」がいつなのか・・・わかりません。
「最近」の定義も人それぞれ。
昨日なのか、1週間前なのか、1ヶ月前なのか。
せめて・・・何かヒントをちょうだい・・・といつも思います。
ちなみにこの問い合わせですが、店長がこのヒントだけで謎をとき、お客様は見事本をゲットしました。
店長、神!!
2位 1200円の本なんだけど。
お客様側としては、予算もあります。
お値段大事ですよね。
わかります、わかりますけど。
「ダイエットの本で、なんだったかしら、え~と・・・1200円ぐらいの本」
お客様、値段ではお探しできません(T_T)
大体手頃に書いやすい値段って1200円ぐらいだよ、うぅぅ(TOT)
値段で探せる検索システムなんて、ないよぉ!って心で泣いてるときも多いです。
1位 新聞にのってたあれ。テレビでやっていたあれ。
これは私が大学生の時に、本屋でバイトしていた頃からあるつらい質問。
「新聞の広告で今日見たのよね~なんだったかしら~」
まだ新聞名がわかって、お店にあればなんとかわかりますが・・。
たまに新聞名も覚えていらっしゃらない方もいて、こうなってくるとミステリーです。
似たようなもので、
「さっきテレビで紹介されていたあれ、番組?忘れたわ。」
みたいなのも難易度高いです。
いやいや、さっきって!私達全員働いてますけど!!
って何度思ったことか・・・。
インターネットのキーワード検索を駆使して探したりします。
しかし、それでもでてこないことも。
私は長らく地上波は見てないですし、新聞も何年もとっていません。
インターネットでのクチコミや店頭で手にとって買うことがほとんど。
時代も変わったし、こういう質問が減ると思っていました。
でも、そんなことなくて。
相変わらずマスメディアは、この分野では健在です。
本を探すときは、こんな情報を求む!
書店員からのお願いです。
本を探すときは、こんな情報を求めてます!
書籍のタイトル、著者名は必須!
書籍のタイトル、著者名はマジで必須。
いやむしろ、タイトルだけでいいです。
出版社とか値段は別にいらんです。
書籍のタイトルだけでも必須で!!!
大事なことなので、もう一度いいますね。
書籍のタイトル、必須です!!
これがないと、お調べするのに時間がすごくかかります。
メモするのがめんどくさかったら、下記のものをご持参ください。
・某アマゾンさんの画面なんかを、スマホでスクリーンショット
・新聞の広告切り抜く!いや、破ってでもいい!いや携帯で写真撮って!
正確な情報があれば、お互いの時間が有効に使えます。
雑誌の付録目当てでも、タイトルはやっぱり必須!
最近は雑誌の付録目当てで、購入される方も増えています。
いや・・・マジで多いんですよ。
同じ雑誌なのに付録が違うバージョンが2種類出るとか・・・出版社も必死です。
「トートバックがついている雑誌」とかだと、結構な種類があります。
ぜひこういうときも雑誌名を。
最悪、トートバックのブランド名でもいいです。
全書店員の心を代弁してくれる、このマンガをオススメ!
私が大学時代、ちょうどバイトをしているときにドンピシャででたマンガです。
10年以上経っても、読むたびに共感しか得られない、このマンガ、おすすめです。
みんな、この苦労をしればいいんだよ~~~!と当時も今も心から叫んでます。
番子さん、改めてこの作品を書いてくださってありがとうございます。
今日も読んでから寝よう・・・。