「創作する遺伝子」小島秀夫 ー私はもう血肉となった言葉でしか文章を書かない

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久しぶりに文章を書きたくなったので、PCを立ち上げた。
ものすごい数の更新お知らせがきていて、バックアップ云々と書いてあって迷ったが、
めんどくさいので、更新ボタンを押しまくった。
どうせ、このブログは今年度で締めてしまうのである。
ドメインも更新しない。
よって、もしここでデザインが崩壊しても、もう何も気にすることはない。
河岸を変えればいいだけである。

ここ数年、文章を書くのがずっと辛かった。
わかりやすく、情報を盛り込み、ということも苦しかった。
じゃあそれをやめて、書きたいことを書くというのも「できない自分」をせめているようでつらかった。
書いたところで誰が読むわけでもなく、読まれたからと言って誰かに届くわけでもなく。

もういっそやめてしまばいいとおもって、ブログをやめた。
がんばっていたSNSも一挙に減らして、twitterだけの運用に変えた。
ついでに生活のためにアルバイトをはじめたので、家にいる時間も減った。

誰かに読まれなくてもいい文章を151文字の中で適当に書くだけの、日々に戻って楽になった。
読まれたいとか、そこからお金を得たいとか、そういう気持ちが抜けるのに半年かかった。

逆に未練を捨てるのに、自分は大体半年ぐらいなんだなぁということも知った。
長いのか、短いのかはわからない。

この文章を書こうと思ったのは、とある本をよんでウズウズしたからである。
MGSシリーズで有名な、小島監督の文庫を読んでいたら、無性に書きたくなった。

まだ全部読んでいるわけではなく、ようやく1章を読み終わったところである。
小島監督が本を紹介する1章を読んでいたら、わけもなく文章を書きたくなった。
全然そういうことを推奨している本ではない。
小島監督の血肉となった本の紹介を読んでいるだけである。
はっきりいって、読んだことのある本は1冊ぐらいしかなかった。
それも、「山月記」、高校の教科書でやったわ、というそれただ1冊だけであった。

私は書評ブログ嫌いである。
本の内容を噛み砕いて、「みなさんもぜひ読んでみてくださいね(ハート)」的なことを書き、アフィリエイトリンクを貼る、という行為がぞっとするほど嫌いだ。
そういうブログの大半の紹介は、自己啓発本だったりするので、それでいいのかもしれないが。
お金を稼ぎたいという煩悩丸出しだった頃に、私もそういう記事を書いてみようとしたが、まったくもって無理だった。
それでも煩悩丸出しだったので、必死にそうやって書いていた。

書店員として恥ずかしいのだが、私は短い言葉でPOPを書いたりするのも嫌いだ。
語彙力とスペースと字の汚さがあいまって、なんか結局「読まなきゃ損!」「担当オススメ!」「最高!」みたいな
薄っぺらい紹介文しか書けないからだ。
何がどれほどよかったのか、ということを端的に伝えることが私にはできない。

私がかけるのは、本の感想ではない。
その本を読んで感じ取った中で生まれる、自分語りでしかない。
不思議とそうやって書いてきたものが、評価されたり、されなくても自分の心の中に残っている。

でもそういう感想文は、ブログの世界では「ゴミ」みたいなものだ。
他人はそれを読んだところで、なんの有用な情報を得られるわけでもなく、「私」を知るしかない。
パンピーの中でも底辺なパンピーの「私」を知って得する人はだれもいないわけで、「ゴミ」である。

そういう「ゴミ」しかかけないからこそ、ブログをやめることにしていたわけだが、
小島監督の「創作する遺伝子」にであって、辞める前にちょっと文章を書いておこうという衝動がうまれた。

さっと書いてあるあらずじが、違和感なく溶け込んで小島監督の思考がまとめられている。
語彙がなくて申し訳ないが「さらっと」となじんでいる。
小島監督の言葉と、紹介されている作品が全部地続き。
エッセイ風に始まって、いつの間にか作品が紹介されている。
すごい文章力だし、これこそが「血肉になった」っていうことなんじゃないか、と思った。
グイグイ読んでいる途中だ。

途中なのに、私はこうしてブログを書きたくなった。
ゲーム界のレジェンドにお目にかかる機会もないし、あったところで何も言葉を発せられないだろうが、
とにかく久しぶりに、文章を書かねばならないという勢いが生まれた。

この半年、書いても書いても空虚で、1時間かけて200文字も書けなかった。
かけたところで、その200文字に自分の血肉はなくて、マジでつまらなかった。
情報があるように見せかけ、「参考になれば幸いです」「よかったらリンクにとんでみてね」みたいな誘導文句を書いては、誰も押してくれない、みたいなことに苦しんでいた。

知らんわ、もうそういう文章いいわ。
誰が読んでくれなくてもいいわ、私が読むから。
小島監督がこの本を通じて伝えたいことは、全然こういうことではないと思うのだけれど、監督にはお礼が言いたい。

監督、私、これからも自分の血肉になったものだけ書いていこうと思います。
誰のためにもならず、要点をしぼって身につくような本の書評なんて書かないで生きていきます。
その本を読みたくなるような感想をかけないかもしれないから著者さんには、なんのメリットもないかもしれない感想を今後も、書きたくなったら書いていきます。

1章しか読んでいないのに、ごめんなさい。
2章の映画の部分も楽しみです、パラッと見たら「宇宙戦艦ヤマト」があって、そこだけ読んでしまいました。
おかげで、頭の中のBGMが「真っ赤なスカーフ」で、気がつくと歌ってます。

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この記事を書いた人

蒼(あおい)

蒼(あおい)

【徒然と日常を綴るツレヅリスト/書店員】
●2018年5月31日、自分を大切にしない働き方をやめました。
●現在は書店員(料理・手芸など以外の実用・芸術担当)
●ご機嫌に毎日を過ごす方法にチャレンジしてます。

twitter:@yazumi_aoi
Instagram:@aoi_2re2re

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