コロナが衣食住の、食にガッツリ殴り込みをかけてくるとは、正直思っていなかった。
しかもこんなに長く。
まさか、飲食って人の生活の基本じゃなかったなんて、思っても見なかった。
なんだかマッキーの歌のタイトル風になってしまったけれど、これが本音だ。

私はメインの書店だと収入が最低賃金すぎて、とあるファミレスでダブルワークをしている。
労働環境はホワイトだけれど、賃金はホワイトとは程遠く、節約に節約を重ねても食っていけなかった。

ファミレスは夜20-24時で勤務医していて、時々21-24時になるけれど、
週2~3で働くと、深夜料金も加算させるし、そこまで激しくこまないし、で美味しい仕事だった。
その収入は私の懐に余裕を与え、そこから私の生活を豊かにしたし、なんならなけなしの貯金もできるほどだったのだ。

それが。

それが。

2020年の春にガツンとその様相を変えた。
一度の目の緊急事態宣言がでて、メインの書店は休業。
ファミレスの方は衣食住、人間の暮らしの基本だろうとたかをくくっていたら、そっちもあえなく休業。
休業は2週間ほどで短縮営業に変わったけれど、20時に閉店するといわれれば私に働く余地はなく、
結局2ヶ月ほど仕事はなかった。
その後も営業時間は22時までと短縮されることになり、私の勤務時間は2時間に縮小。
Wワークでの収入は半分どころか、1/3以下に減った。
(そして2回目の緊急事態宣言で、今も私は2ヶ月勤務できない状況が続いている)

収入は減った一方で負担は増えた。
まずとにかく、混む。
24時までの間にのんびり来ようとしていた人たちが、22時までに押し寄せてくる。
あと何より、ラストオーダー間際の飛び込みが首を絞める。
1人でも、閉店業務に差し支えるのに、それが2組、3組となると、もう絶望的。
閉店時間から5分ぐらい過ぎてもまだ、食べている人がいたりするのもざらだ。
それでも閉店してから30分以内に帰れと言われているから、必死で片付けをこなすので、前よりずっと疲れる。

混む上にやることが多い。
消毒、消毒、そして換気だ。
人が帰れば消毒。調味料も消毒。共通エリアも消毒。

それを夜の20-22時は繁忙時間とみなされていないので、ほぼ1人でやらないといけない。
混んでいたら、それどころでもないこともあるけれど、とにかく余計な仕事が増えた。

収入は減ったのに、やることは増えている。
コスパがぐぐんと悪くなっている。

書店のWワーク先として、飲食を選んだのは、私が経験者だったこともあるけれど、
衣食住の一つとして、なにかしらあっても安定するだろうと踏んでいたところもある。
それが、新型コロナウイルスが生まれた瞬間「負の元凶は食や!」といわんばかりであっという間に崩れた。

不要不急。
その言葉を聞くたびに、「飲食店て不要不急の存在ではないんだな」と思わせられる。
1人で食べる事が多い、牛丼やラーメン屋から、高級レストランまで一律に「不要不急の外出に当たる」みたいにいわれるとは、想像できなかった。
だって食だぜ。
我々食べないと死ぬんだぜ。
そして全員が全員、料理できる状況にあるわけでもない。
(もしも過去10年に及ぶブラック企業勤務のときに、この緊急事態宣言が起きたら、私は確実に死んでいたと思う。深夜や早朝にコンビニ以外にご飯を食べるすべがなくなってしまうから)

今後も一つの何かで、今回みたいに「飲食店で御飯食べるのは怖いよね」みたいな価値観の転換があるだろう。
たとえば、「書店とかもうほんといらないよね」という大波が来る可能性がある。
(私が担当している実用書は、昨年幹部クラスの巡回のときに、インターネットが普及すればするほどいらないジャンル、みたいなことをはっきりと告げられているし、雑誌が休館したり、一つのジャンルが下火になると、それに関わる本も衰退していく)
そのときに、もう食は一つの足場にはなりえないから。新しいものを探しておかないといけないだろうと思う。
今年はそれを探していかねばならぬだろうと言う予感はする。

このブログが気に入ったらいいね ! をお願いします。
更新情報をお知らせします。

Twitter で

この記事を書いた人

蒼(あおい)

【本以外への興味が多すぎる書店員】
●2018年5月31日、自分を大切にしない働き方をやめました。
●現在は書店員(料理・手芸など以外の実用・芸術担当)
●ご機嫌に毎日を過ごす方法にチャレンジしてます。

twitter:@yazumi_aoi
Instagram:@aoi_2re2re

広告